「パートナーが浮気をしているのではないか?」
そんな疑念が心に浮かんだとき、スマホを覗けば真実が明らかになるかもしれません。
この記事では、スマホ、特にiPhoneの中身を調査する方法やiPhoneを覗く前に知っておくべきことなどを元探偵の視点から詳しく解説しています。
あなたの不安や疑問を少しでも解消する手助けとなれば幸いです。
iPhoneを覗いて浮気調査をする前に知っておくべきこと
パートナーのiPhoneを覗き見ることで、浮気相手との連絡内容を知ることができ、デートの詳細や性的行為の有無などが明らかになることは珍しくありません。
しかし、これは多くの重要な情報を得る一方で、法的リスクも伴います。そのため、覗き見する前に知っておくべき点について、ここでは詳しく説明します。
特に、プライバシーの侵害や不正アクセス禁止法などに違反する可能性があり、訴えられるリスクや法的制裁を受ける可能性があることを認識しておくことが重要です。
詳細は別記事の【自分で浮気調査を行うメリット・デメリット・7つのリスクを下げるポイントを解説】に書いてありますが、ここでは簡単に解説していきます。
婚姻関係がない場合、iPhoneを覗くのは完全アウト
結論から言うと、婚姻関係のないカップルにおいては、パートナーのiPhoneを覗き見る行為は避けた方が賢明です。
カップルがiPhoneを覗き見すべきでない理由
・法的な意味で、浮気が問題にならないことが多い。
・覗いた側はプライバシーの侵害で訴えられ、損害賠償請求を受ける可能性がある。
iPhoneを覗き見た側は、プライバシーの侵害により損害賠償請求を受ける可能性があります。
一方で、iPhoneを覗き見られた側は、浮気の事実が判明したとしても、婚姻関係がないため浮気による損害賠償請求が認められることはほとんどありません。
法的には、婚姻関係がなければ、浮気行為は【個人の自由】とされてしまうのです。
ですので、大きなリスクを冒してiPhoneを覗き見る行為は行わないほうが良いでしょう。
婚姻関係がある場合でもリスクはある
婚姻関係にある場合、未婚のカップルと比較してプライバシー侵害で訴えられるリスクは低くなります。※1
しかし、覗き見る手段によっては不正アクセス禁止法に触れる可能性がありますので注意が必要です。
不正アクセス禁止法とは:
iPhoneのロックを勝手に解除することはこの法には一般的に触れません。しかしアクセス権限を持っていない人がインターネット上のサービスにログインすることは婚姻関係にあっても不正アクセス罪に問われる可能性があります。
不正アクセス禁止法に触れる可能性のある行為
・LINEにログインする際にパスとIDが聞かれ、ログインする場合
・自分のスマホやPCでパートナーのIDとパスでログインする場合
iPhoneに記録されているメッセージやラインなどを見たり、別のカメラでメッセージの内容を写真に収める場合は、この法で罰せられる可能性は低いでしょう。
そのほかのリスクとして、覗き見ている瞬間をパートナーに見られてしまった場合、二人の信頼関係に悪影響を及ぼす可能性があります。
※1:婚姻関係がある場合で、iPhoneの覗き見によりプライバシー侵害で訴えられたとしても、実際に相手が浮気をしており、その証拠を押さえている場合、不貞行為(肉体関係を伴う不倫など)の証拠収集という正当な理由が存在するため、調査方法次第では賠償請求されるほどの違法性がないと判断される可能性が高まります。
(一般論であり、担当する裁判官によっては賠償請求されることもあります。)
パートナーのiPhoneに無断でアプリを入れるのは違法
浮気調査アプリや位置情報を追跡するためのGPSアプリを、パートナーに知らせずにインストールすると、不正指令電磁的記録供用罪に違反し、罰せられる可能性があります。
またiPhoneのGPSの機能が裏で動いていると、GPSが使用されていることの通知が入るので、身に覚えのないアプリがバックグラウンドで稼働していることが分かってしまいます。
これらの理由により、法的リスクと見つかるリスクが高いのでアプリを使うのはおすすめしません。
このような通知が、iPhone上に不定期に表示されます。
iPhoneの証拠を自分に転送する行為は、おすすめできない
おすすめできない理由は以下の二点です。
・インターネットを介して証拠を転送する行為は、不正アクセス禁止法に触れる可能性がある。
・スクリーンショットによるLINE履歴などの証拠は、スクリーンショットが捏造されたか、画像編集された可能性があると疑われることがあり、証拠としての信憑性が低下する可能性がある。
そのためiPhoneの証拠は、別のカメラや自身のスマホで撮影しましょう。長文を証拠として保存するには動画での撮影も効果的です。
証拠撮影の注意点
・画面だけではなく、iPhone本体も映るように撮影することで、証拠としての信憑性を高めることができます。
・肉体関係があったことを示す内容は最も強力な証拠となります。これらの情報を優先的に撮影しましょう。
・送信日時と送信者が明確にわかるように撮影しましょう。
証拠の法的利用は難しい
法的利用とは、浮気による精神的被害を受けたことによる慰謝料請求、離婚訴訟、親権争いなどです。
法的利用には、肉体関係があったことを示す証拠など(※2)が必要ですが、浮気相手とのやり取りの中で肉体関係を示す文章や写真などがあることは稀です。
そのためiPhoneを覗き見て得た証拠を法的利用することは難しいでしょう。
肉体関係があったことを示す内容のやり取りとは:
・性行為中の写真や動画
・性的行為について直接的に言及しているメッセージ
これらの入手は困難ですが、手に入れば言い逃れのできない確実な証拠となります。
iPhoneで得た証拠を法的に利用したい場合は、得た証拠を元に、パートナーからの自白を促し、自認書を作成するのが良いでしょう。
初めから法的利用を目的とした浮気調査を行うと決めている場合は、最初から探偵や弁護士への相談がおすすめです。
※2:法的に使える証拠とは:
性的行為が行われたと分かる証拠
浮気を自白したデータや自筆
妊娠や堕胎を証明できるもの
などです。
パートナーのiPhoneロック解除は正攻法のみ
iPhoneのロック解除に裏技的なものは存在しません。ロック解除の方法は機種によって変わりますが指紋または顔認証、パスコードによる解除のみです。
引用:アップル公式ホームページ iPhoneユーザガイド
気づかれずに、パートナーのiPhoneのロックを解除する場合は、指紋認証かパスコードによる解除が現実的です。
ロックが解除できない場合は、他の調査方法を検討しましょう。
参考:パスコードの解除について
連続して間違えると、ロックがかかるので注意が必要です。
6回間違える … 1分ロック
+1回間違える … 5分ロック
+1回間違える … 15分ロック
+1回間違える … 60分ロック
+1回間違える … 60分ロック
+1回間違える … パソコンに繋がないとロックは解除できなくなるか、初期化されます。
バージョンによっても変わります。
ロックを突破した時のiPhoneの中身の確認方法
ここでは具体的なiPhoneを覗き見みしての浮気調査の方法と、浮気している人が隠しているアプリなどを見つけ出す方法について解説しています。
覗き見して入手したい内容は
・連絡頻度
・メッセージなどのやり取りの内容
・浮気相手の特定
・浮気相手との写真や動画
・位置情報
これらを確認するためには、以下の項目を確認します
非表示にされているアプリの確認
iPhoneの通話履歴
LINE
LINE以外のメッセージアプリ
通話履歴
インスタグラム、XのDM
写真、動画の撮影地
インターネットの検索履歴
上記を確認することで、浮気の証拠を見つけ出すことが可能です。
非表示のアプリやホーム画面を再表示させる方法
iPhoneは一部のホーム画面を非表示にすることができます。
非表示にさせたホーム画面の中に浮気相手との連絡用のメッセージアプリや共有のファイルなどが隠されていることがあります。
ここでは、隠されているホーム画面を再表示させる方法を紹介しています。
再表示の方法
①ホーム画面の画面を長押し・・・をタップ
②非表示のホーム画面がないかを確認。
③非表示のホーム画面にチェック
④ホーム画面に戻りアプリを確認する
注意:確認し終わったら、非表示に戻しておきましょう。
LINEの非表示トークルームの再表示方法、通話履歴の確認
LINEの確認は、浮気相手とやり取りしているトークルームがないかを調べていきます。通知されないトークルームや非表示にされているトークルームがないかを確認しましょう。
通知がされないトークルームがないか調べる。
→通知されないトークルームがあればそこから優先的に見ましょう。
非表示リストがないかを調べる
トークルームを非表示にする機能があるので、再表示させて隠してあるトークルームがないかを確認しましょう。
再表示する方法
①LINEのホーム画面で右上の歯車をタップします。
②トークをタップ
③非表示リストをタップ
④トーークルームのを再表示をタップ
⑤トークルームを確認します。→トークの履歴の最新順で並びます。
※再表示にしたトークルームは非表示に戻しましょう。
⑥非表示にしたいトークを左スワイプし、非表示をタップ
⑦非表示をタップ
LINEの通話履歴をまとめて確認する方法
LINEアプリを使用しての通話の履歴を一覧で表示することができるので、ここではそのやり方について解説しています。
①LINEのホーム画面で右上の歯車をタップします。
②通話をタップ
③通話/ニュースタブ表示をタップ
④通話にチェック
⑤×をタップして戻る
⑥通話をタップ
⑦過去の通話が一覧で表示される
※確認し終わったらニュースのタブに戻しておきましょう。③の手順でニュースをタップ
ライン以外のメッセージアプリ
パートナーが浮気相手とのやり取りに、他の人とは異なるメッセージングアプリを使用している可能性があります。
以下では、浮気に用いられる可能性のあるアプリのアイコンを一覧にしています。これらのアイコンを見つけたら、内容を確認することをおすすめします。
通話履歴の確認
iPhoneを普段使っていない人のために、通話履歴の確認方法を解説します。
登録している氏名を偽装している可能性もあるので、通話している時間帯や頻度をよく調査しましょう。
通話履歴の確認方法
①【電話アプリ】をタップ
②下のバーの【履歴】をタップ
③履歴の一覧を確認
※名前や電話番号をタップするとすぐに発信してしまうので注意。
インスタやX(旧Twitter)のDMの確認
インスタグラムやXでのダイレクトメッセージ(DM)で浮気相手とのやり取りを行っていることもあります。iPhoneを覗ける場合は確認してみましょう。
移動履歴の調査
iPhoneで最近訪れた直近の3ヶ所の場所が表示されるので確認してみましょう。
検索履歴の確認
GoogleやSafariなどのインターネットブラウザやGoogleマップの検索履歴を確認することで、パートナーが最近何に興味を持ち、どこへ訪れたのかを把握する手がかりとなります。
パートナーの行動や考えを推測するキーワードとは
・【二股】【浮気】【バレたら】などの浮気に関連しているワード
・【ホテル】【レストラン】【デートスポット】など場所に関連するワード
・【恋人、妻、夫との関係の悩み】【別れ方】といった悩みや気持ちに関するワード
これらのキーワードを確認することで、直接的な浮気の証拠ではないものの、浮気の可能性を感じる手がかりを得られます。
ただし、誤解する可能性もあるので、パートナーが浮気をしていると結論をつける前に、他の証拠や状況と併せて判断する必要があります。
検索履歴の確認方法
ここではGoogleクロームとサファリの検索履歴の確認方法を紹介します。
マップの検索履歴の確認方法
マップの検索履歴は、実際に行ったかどうかはわからないので、注意が必要です。(行った場所から自宅までの検索をしていればほぼ行っていると思われます。)
写真がいつ、どこで撮られたかを調査する
写真フォルダの写真を見ることで、その写真がいつ、どこで撮影されたかを調べることができます。(覗いているiPhoneで撮影した写真のみ)
撮影日時も記録されているので、併せて確認しておきましょう。
撮影場所と日時の確認方法
決定的な浮気の証拠がほしいなら探偵への依頼が近道
「浮気の兆候があるけど具体的な証拠が見当たらない」
「部分的に浮気相手とのやり取りは確認できたものの、それを超える証拠がつかめない」
このような場合、探偵に依頼したほうが【楽】に【リスク】も少なく調査することができます。
特に現在、婚姻関係にあるパートナーとの関係を見直そうと考えている方は、自分での調査よりも、プロである探偵へ一度相談してみることをおすすめしています。
ここでは、探偵へ依頼するメリットとデメリットを解説しています。
メリット1:法的リスクが低い
iPhoneを覗いての浮気調査は、プライバシーの侵害で訴えられるリスクや、不正アクセス禁止法に抵触する可能性があります。
夫婦間での調査であっても、法的リスクが完全にゼロとは言えません。
例えば不正アクセス禁止法での違反者は、【三年以下の懲役又は百万円以下の罰金】が科される可能性があります。
引用:総務省HP国民のためのサイバーセキュリティサイト
プロの探偵に依頼すれば、法を遵守した上での調査が行われるため、法的リスクは大幅に低減します。
もっと詳しく:探偵とは
探偵とは、依頼を受けて尾行、張り込みなどの専門的な技術を活用して調査を行い、その結果を報告書にまとめて依頼者に提供する専門家です。
探偵業を営むためには、都道府県公安委員会への届出が法律で義務付けられています
例えば、一般の人が尾行を行うとストーカー規制法に抵触する可能性がある一方で、探偵業を届け出ている業者は、その業務が合法の範疇内と認識されるため、問題となりにくいのです。
メリット2:慰謝料請求などの法的手段に使える証拠が得られる
自分で浮気調査を行った場合、法的に利用できる証拠を集めることは非常に困難です。
たとえ肉体関係があったことを示す証拠を手に入れたとしても、それを法的に有効な形で、まとめるスキルや経験が必要です。
探偵は専門的な技術を持ち、依頼者の目的に応じて、適切な調査と報告を行います。そのため、依頼したあとは結果を待つだけで、法的な手続きに使える証拠が得られるのです。
メリット3:専門的な相談が可能で心強い
「浮気をしているかもしれない」という不安を持ちながら、それを誰にも話せずにいるのは心身ともに疲れるものです。
親類や友人に相談することで、一時的な安堵は得られるかもしれませんが、「浮気されているかも」という疑念を払拭することはできません。
探偵は、浮気調査を行うプロです。同じような悩みを持つ依頼人を数多くサポートしています。
その経験をもとに、その場しのぎでの回答ではなく、浮気問題への具体的な対策やアドバイスを提供してくれるでしょう。
プロの視点からの助言を受けられることは、あなたにとって大きな心の支えとなります。
デメリットは1つ:依頼費用がかかる
探偵に依頼した場合の、費用は以下の通りです。
探偵2名で1時間当たり20000円程。
浮気をしているかの事実確認→10-20万円。
法廷で使える浮気の証拠を得る→30ー70万円程。
※これらの価格は目安であり、調査の方法や日数によって費用が大きく変わる可能性があります。
参考:https://www.jda-tokyo.jp/14729225827125
探偵への調査費用は決して安くはありません
パートナーの浮気を完全に受け入れることができるのであれば、調査の必要はありません。
しかし、受け入れられないまま、浮気の疑念を抱え続けていても、精神的に苦しむことの方が多く、そしていつまでも問題は解決しません。
自分で浮気の調査を行い、もしくは探偵に依頼し疑惑をはっきりさせることはあなたの未来のためには重要です。
自分で調査するには、法的なリスク等を負い、時間と労力と精神的な苦痛が必要となります。
その点を考えれば探偵にすべてを任せてしまえるのであれば決して高い費用ではないと言えるでしょう。
慰謝料を請求できれば、依頼費用と相殺することもできます。
この記事のまとめ
この記事では、iPhoneを覗き見て浮気調査を行う方法について、基礎知識から具体的な調査方法までを解説しました。
iPhoneを覗き見て浮気調査を行う前に知っておくべきこととして
・婚姻関係がない場合は、覗き見ての調査はリスクが高い。
・夫婦関係であっても、リスクはある。
・アプリを無断で入れることは違法。
・パートナーのiPhoneから浮気の証拠の転送は避けるべき。
・証拠の法的利用はハードルが高い。
・iPhoneのロック解除は、パスコードか指紋での解除。
ロックの解除もしくはロックしていないiPhoneでないと、中身の確認はできず、裏技的に解除する方法はありません。
iPhoneの中が覗ける場合は、浮気相手との連絡内容の調査が主になりますが、性的関係があったことを示す証拠が残っている可能性は低いでしょう。
そのため、法的に使用する証拠を見つけることは難しいでしょう。
離婚を考えていて、慰謝料請求まで視野に入れている場合は、最初から探偵に依頼して法的に利用できる証拠を手に入れることを目指す方が良いです。
中途半端に浮気調査を自分で行った結果、パートナーにバレてしまい、その後の調査が難しくなってしまうケースも何件も見てきました。
探偵への依頼の最大のデメリットは、高額な費用です。しかし、慰謝料を請求できれば、これを依頼費用と相殺することも考えられます。
問題を解決するには早いほうが良いでしょう。
元探偵の行政書士からのアドバイス
iPhoneの中には、私たちの生活や思考、行動の多くが集約されています。このiPhoneを覗き見れば、パートナーの行動や考えを知ることができます。
しかしそれだけに、安易な気持ちでの調査は行わないようにしましょう。
信頼しているパートナーが、裏であなたの悪口を言っていたり、予想外の内容を知ることでショックを受けることもあるでしょう。
また、実際は浮気をしていなかったものの、iPhoneを覗いたことがバレて夫婦関係に悪影響を与えた事例もありました。
あなたが本当に浮気の事実を知りたいのであれば、その結果をどう受け止め、どう行動するのか、しっかりとした意志を持って取り組む必要があります。
浮気調査は、手に入る情報を客観的に見ることが重要です。感情的にならずに、冷静な目で事実を受け止めるようにしましょう。
愛した相手の調査はとてもつらいことですが、あなたの将来、子供たち、そして二人の関係のために、最善の答えを見つけることを心から願っています。
中村です